Slowの色々

日常で気づいたことや新日本プロレスについて書いていきます。いつもお昼の12時頃に記事を投稿しています。

ジェンダー論をつかむ 感想

ジェンダー論をつかむ (テキストブックス[つかむ])

ジェンダー論をつかむ (テキストブックス[つかむ])

本書はジェンダーの定義から家族、市場、教育、国家などからジェンダーがどのように作られ、関連しているかを説明している。 また、フェミニズムについても語られている。

大学の教科書で使われることが多いので文章は平易だが、内容は詳しく載っている。 しかし、女性側からの記述が多く、男性側からの視点は少ない。 出版年月が2013年ということもあるが、男性側も現在の社会では生きづらさを抱えているのでもっと記述がほしかった。

また、本書内のコラムにある「スポーツの世界が守るジェンダー秩序」など疑問に思う部分やもう少し詳しく書いてほしかった部分もある。

それでも大学の教科書として使われるだけのことはあるのでジェンダーについて勉強したい人にとってはおすすめの一冊だろう。

フェミニズムってなんのこと? (国際化の時代に生きるためのQ&A 3) 感想

フェミニズムってなんのこと? (国際化の時代に生きるためのQ&A 3)

フェミニズムってなんのこと? (国際化の時代に生きるためのQ&A 3)

本書はフェミニズムについて子供向けに分かりやすく書かれている本。 対象年齢は小学校高学年ぐらいからだろう。

本書でのフェミニストの定義は男女平等な扱いを受けるべきだと考えている人々のことである。 ジェンダーってなんのこと?と同じように有名人がフェミニズムについて語っている。

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また、フェミニズムの歴史についても第一波フェミニズムから第四波フェミニズムまで記述されている。 第二波フェミニズムまで書かれているフェミニズム本は多いが、第四波フェミニズムについて語っている本は少ないので興味深い人も多いだろう。 しかし、リベラルフェミニズムやラディカルフェミニズムといった種類までは言及していないので、そこまで知りたい人は他の本を読む必要があるだろう。 他には職業、教育、メディアでの女性の扱われ方や男性でもフェミニストになれることが書かれている。

本書で気になったのはフェミニズムは男性嫌悪とは違うことと定義されていることだ。 ネットでは一部のフェミニストが男性嫌悪的な考え方を持つことがある。 また、最近ではTERFというトランスジェンダーを排斥しようとするフェミニストの問題も出てきている。 しかし、本書では当たり前だがそういう考え方を否定している。

最近の洋画や洋ドラなどを見ると作品内にフェミニズム的な考えが反映されていることが多い。 しかし、日本ではまだ男女問わずフェミニズムについて理解が進んでおらず、フェミニストは男性嫌悪者で女性主権を目指すことだと勘違いしている人が少なからずいる。 そういう人たちにとって本書はおすすめの入門書になるのではないだろうか。 もちろん子供への教育に本書を使うのもおすすめだ。

ジェンダーってなんのこと? (国際化の時代に生きるためのQ&A 2) 感想

子供向けに分かりやすく書かれたジェンダーについての本 本書では生物学的な性と社会的に構築された性であるジェンダーについて説明している。

生物学的な性では男と女だけではなく、生まれたときに両性の特徴や生物学的な性別の区分があいまいなインターセックスについて語られている。 また、インターセックスの問題点について子供が男女両方の性器を持って生まれた場合に 親が子供の決断なしに手術することがあるという。 この問題についてオランダのスーパーモデルのハンネ・ギャビー・オディールが自身の体験を交えてコメントしている。

ジェンダーについてはWHOの定義とそれを子供向けにも分かりやすく説明している。 また、ジェンダーについて本書では男女の固定概念を守るのではなく、様々な有名人の事例と共に自分らしく振る舞うことを応援している。 また、簡単だがフェミニズムセクシャリティなどについても言及されている。

本書の感想としてはジェンダーについて分かりやすく書かれているが、専門用語が多いので小学校高学年あたりが対象になるだろう。 また、イギリスで出版された本なので本書で出てくる有名人は日本ではそこまで馴染みがない。 それゆえ、もしかしたら日本の子供には本書で書かれたことは遠い外国の話だと思うかもしれない。 もし親が子供に読ませるならその点は注意が必要だろう。

本書で特に気に入ったのはステレオタイプも認めていることである。 ネットや他のジェンダー本などにはステレオタイプ像を認めていない場合があるが、本書では個人のやりたいことを尊重している。 個人的な意見として社会は個々人のやりたいことや振る舞いにもっと寛容であるべきだと思っているので、子供向けの本にこういう記述があったのは。

ジェンダーについて子供に学ばせたい人や大人でも学びたい人にとっておすすめの一冊だ。