Slowの色々

日常で気づいたことや新日本プロレスについて書いていきます。いつもお昼の12時頃に記事を投稿しています。

新日本プロレス 1.4 東京ドーム 第9試合 60分1本勝負ダブルメインイベントII IWGPヘビー級選手権試合感想

最初に

新年明けましておめでとうございます。 1.4も終わり本当の意味で年が明けたように感じる。 私の中でまだこの試合は十分に消化できていないが時間をかけてもしょうがないので感想記事を書いていこうと思う。

試合前感想

今年の1.4はこの試合が一番気になっていた。 それは棚橋とケニーのプロレスに対する考えやスタイルが全く違うからである。 棚橋はプロレスラーとしてテーマや物語、人間的な部分を見せることを重視し、プロレスのスタイルは現在となってはクラシカルな試合運びをするプロレスラーである。 ケニーとのイデオロギー闘争も以前から言っていた発言から伏線を回収した形になった。 一方、ケニーは身体能力が高くエクストリームな試合をし、誰とでも良試合を連発するというまさにベストバウトマシーンといってもいいプロレスラーだ。 棚橋との記者会見ではベビーやヒール、レスラーとしての在り方を否定している。 そんな二人だが欠点も対局にある。 棚橋は昨年の1.4ではコンディションが悪くジェイ・ホワイトとの試合では素人目に見てもコンディションの悪さが出ており、その後の鈴木みのる戦で欠場した過去がある。 ケニーは物語という部分では今年のバレットクラブの内紛や飯伏とのタッグ再結成は想像していたよりも物語として昇華せず私としては置いてけぼりを食らった感じになった。 そんな全くスタイルの違う両者がプロとしてどう試合をするのかに興味があった。 普通のスポーツ競技であれば試合に勝利するには相手の嫌がることをしなければならない。 つまり相手への否定になる。 しかし、プロレスの面白いところは技を受け、ある程度は相手の土俵に立つ必要がある。 つまり相手への肯定が絶対に必要になる。 プロとしてどう試合をするのかと書いたのはお互いがイデオロギーの違う相手の土俵にどれだけ立つのかということであり、それがどうしても気になっていた。 そして、棚橋は新日本プロレス公式のインタビュー記事でケニーの土俵で戦うと公表した。 ケニーは大晦日の調印式で髪色が金髪ではなくグレーになっていたときにあれだけベビーやヒールを古いものと否定していたケニーがもしかしたら1.4ではヒールとして棚橋に立ちはだかるのではないかと思い、非常に楽しみに感じた。

試合感想

試合内容はやはりどちらも相手のスタイルに部分的に合わせてきた。 ケニーは普段はやらないであろう首絞めや相手を壊すような連続パワーボムなどヒール的なことを、棚橋は机に向かっての場外ハイフライフローをした。 棚橋は机に向かっての場外ハイフライフローはイデオロギーの境目をぼやかし、ただ叩き潰すのではなく試合後に救いを見出すためと言ったが、ケニーも同じ気持ちだったのかもしれない。 これはスタイルが違う両者がお互いを肯定した結果なのだろうと思う。

イデオロギー闘争

棚橋とケニーの試合はプロレスとは何か?ということを考えさせる良い機会になった。 しかし、棚橋とケニーの両者のスタイルの優劣を比較する方向に一部の人がなってしまったのは残念だったかなと思う。 また、イデオロギー闘争ということなのでリング外の言葉の部分が非常に重要となったが棚橋はポッドキャストやラジオ、インタビューで意見を十分に聞けたが、ケニーは棚橋と比べて試合数が少なかったのでインタビューが出始めたのが本当に年末に近づいてからになっていた。また、棚橋が2018年後半にかけてオカダとのタッグを組んだことも影響してケニーがあまり話題の中心になっていなかったのと10.8の3way戦の試合の出来の不味さが問題になったと感じる。 そのせいかいケニーを批判する声が出ていたが、結局この戦いはきのこたけのこ戦争みたいなものだと感じる。 たけのこの里は棚橋で日本ではこちらのほうが人気がある。しかし、アメリカではきのこの山のほうが人気でたけのこの里は一部の日系スーパーでしか売られていないらしい。 しかし、両方を食べてみればどちらも美味しいのである。 つまり、棚橋のプロレスもケニーのプロレスもどちらも見ていて面白い。 だけれども今回のイデオロギー闘争は試合中はお互いが肯定しても結局は否定で終わる。 それは新日本プロレスの未来の舵を握るものだったからだ。 そしてケニーは新日本プロレスを去るだろうと東スポの記事で発言している。 もし今後ケニーが新日本プロレスに続けて試合をするならケニーのスタイルも新日本で肯定されるチャンスがあったかもしれない。 しかし、契約関係とか色々あるかもしれないがこれで去ってしまうなら結果だけを見ればスタイルの合わないケニーが去ってしまったように見えて少し後味が悪いものになってしまった。 また、このイデオロギー闘争は海外に波及したのだろうか? 以前から棚橋は日本のスタイルそのままに海外興行したいと言っていたが海外のファンはこのイデオロギー闘争をどう感じたのだろうか? 私の観測範囲内ではイデオロギー闘争に関して言及している人が少なかったように感じる。 これは新日本プロレスのプロモーションが足りなかったのではないだろうか? しかし、前向きに捉えればまだまだ改善出来る点があるということは喜ばしいことでもある。

最後に

いろいろあったが年末のRIZINを見てプロレスラーがプロレスを、しかもお互いのプロレス観をぶつけたということは素晴らしいことなのではないかと思う。 今思えば昨年のケニーのプロレスには戦いを感じられなかったように思う。 これはバレットクラブの内紛で仲間内との試合が多く、特に顕著なのが2018年の10.8の3way戦だろう。 そんなケニーをイデオロギー闘争というテーマで戦いの場に引きずり出した棚橋は流石だと感じた。 プロレスは色々な意味で使われるがプロレスだからこそ戦いをリングの上で見せることが重要なのかもしれない。 そういう意味ではプロレスとは何かということを考えさせられた試合だった。 来年は東京ドームで二日間連続興行になるらしいが、これでタッグで多かった3wayマッチが解消されればいいと思う。特に今年のジュニアのタッグマッチは3wayで7分も試合をしていなかったので誰が何をしたかというのがあまり記憶に残っていなかった。 二日間あればこういった選手を無理やり詰め込んだ試合もなくなるだろう。 1.5が終わってからはKUSHIDAの退団や飯塚の引退、ケニーの進退など悲しい出来事やもやもやさせることもあったが、今年は楽しい出来事もたくさんある。 国外に目を向ければ新日本プロレスと業務提携するかは分からないがAEWが発足し、CIMAやPACと協力関係を結んでいるのは大変興味深い。 また、国内に目を向ければジャイアント馬場追善興行があり、そこで棚橋と全日の宮原、大日の関本が向かい合うかもしれないと思うと楽しみでしょうがない。 2019年は新日本プロレスにとって難しい年になるのかもしれないが、ファンとしては色々な新しい動きが見られそうなので今年もプロレスを楽しんでいきたい。

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