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はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで 石田仁 感想

はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで (スッキリわかる!)

はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで (スッキリわかる!)

本書はLGBTとはどういったものなのかという基礎からの説明からLGBTを取り巻く様々な諸問題について一から分かりやすく書かれた本になっている。

プロローグではLGBTの基礎知識が語られている。 LGBTとは性的マイノリティのうち特定の人々を頭文字で表し、「代表」する言葉である。 Lはレズビアン、女性に性的熱いは恋愛の感情(性愛感情)を抱く女性を指す言葉になる。 Gはゲイで男性に性愛感情を抱く男性である。 Bはバイセクシャルの頭文字で男女どちらにも性愛感情を抱く両性愛者を指している。 Tはトランスジェンダー(性別越境者)で生まれたときに医師から宣告された(割り当てられた性別)に対して、違和感を抱いたり、距離を置きたいと思っている人々のことを指す。 また、LGBTに当てはまらない性的マイノリティの人々もいる。 それは男女どちらかとであると言えない「インターセックス(性分化疾患)」や男女どちらにも性的な魅力を感じないアセクシャルもいる。

そして、LGBTを理解するためには「性自認」と「性的指向」を理解する必要がある。 性自認とは自分自身の性別をどう認識しているかということになる。 割り当てられた性別が女性で、性自認が男性ならば「トランス男性」になる。 性的指向とは魅力を感じる性別の方向性のことになる。 性自認が女性で性的指向が女性に向く場合はレズビアンということになる。 これがLGBTについて詳しくなかった人のための基礎知識になる

第一章からはLGBTに関する生きていく上での様々な問題の話題になっていく。 カミングアウト、学校教育、医療サポート、法律上の問題、市民生活、LGBTビジネスの問題、カルチャー、LGBTの人口比問題など話題は多岐にわたる。

カミングアウトの問題ではメリット・デメリット、統計、アウティング事件が語られている。 ここで印象に残ったのはカミングアウトを受け入れる側の反応だ。 仲の良い友人から同性愛者であることをカミングアウトされたとしたら約6割の人が理解したいと答えた。 ここで興味深いのは性別や年齢層によって反応が違うことだ。 女性や若い回答者のほうが理解したいと答えた人の割合が多く、男性や高年齢層は否定的な反応を選ぶ場合が多い。 また、興味深いのがカミングアウトした人物が職場の同僚と自分の子供では若者の反応が違うことだ。 職場の同僚がカミングアウトした場合は若者は寛容的な反応を見せるが、自分の子供がカミングアウトした場合は若者は否定的な反応をする割合が増える。 これは若者はそれほど近しい関係性になければ寛容的な態度を取るが、自分の子供だと寛容的ではなくなる。つまり、若者は相手との関係性で寛容かそうではないかが変わることになる。

他にも興味深いのは本書が最近話題になった杉田水脈の生産性問題にも触れていることだ。 この問題に対しても本書は分かりやすい形で否定している。

LGBTについて昨今話題になることがあり、理解したい人が多いとは思うがなかなか一から学ぶ機会は少ないと思う。 そういう人にとって本書はおすすめの一冊だろう。