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日常で気づいたことや新日本プロレスについて書いていきます。いつもお昼の12時頃に記事を投稿しています。

調べるチカラ 「情報洪水」を泳ぎ切る技術 野崎篤志 感想

最初に

図書館活用の本を読んできたが、どの本でもインターネットの情報はあまり信用ならないと書いており、インターネットでの情報収集という部分での記述は薄く感じた。
これは図書館活用という本のジャンルと出版年が古いせいであり、唯一インターネットでの情報収集に対して書かれていたのは「図書館で調べる」くらいであったがこれも十分とは言えない。

slowsvarioustopics1.hatenablog.com

図書館活用の本では百科事典で自分の知りたいことを調べる方法を推奨していたが、ネイチャー誌の発表ではウィキペディアはブリタニカ百科事典よりも情報の正確性に優れていることを発表している。

japan.cnet.com

もちろん、だからといって無批判に情報を受け入れるのは危険だがインターネットにある情報を活用する術は身につけるべきだと考える。 そこでインターネットの情報をどう活用していくか身につけるために「調べるチカラ 「情報洪水」を泳ぎ切る技術」を読んだので感想を書いていきたいと思う。

情報とは?

著者は情報には3つの構成要素があると述べている。
・事実
・意図・意思
・意見・解釈
以上の3つである。

事実は文字通り事実のみの情報であり、プロ野球の試合結果やシンクタンク・マーケットリサーチの統計情報のことを言う。

意図・意思は情報発信者が発信した事実に意図・意思を加えた情報になる。 本書では三菱電機のプレスリリースが例として紹介されている。

意見・解釈は情報発信者が発信した情報ではない。 発信された情報に第三者が意見や解釈を述べたりすることである。 例としてブログやツイッター、新聞・雑誌への投稿記事のことである。 この情報は著名な政治家や学者でも意見が正しいとは限らないので著者は無批判に取り入れることを注意している。

日常の情報収集でも3つの構成要素について意識すべきだろう。

情報の種類

情報には一次情報と二次情報の二つがある。 一次情報はオリジナル情報であり、事実や意図・意思が含まれている。 二次情報は一次情報を元に編集したものであり、意見・解釈が含まれる。 二次情報として私達に馴染み深いのはツイッターやブログ、まとめサイトやキュレーションサイトである。 著者は森喜朗元総理大臣の発言を例に一次情報を確認する大切さを説いている。

ウィキペディアは何次情報?

この記事の最初にの部分でも書いたがウィキペディアはネイチャー誌によって情報の正確性を評価されている。しかし、著者はウィキペディアの情報は一次情報や二次情報をまとめた三次情報であると説明し、原則として一次情報を確認することを推奨し、ウィキペディアの情報は限定的に利用するのが望ましいとしている。

感想

上記以外にも情報を調べていく中で必要な情報感度の話や情報源の種類、グーグルやアマゾン、その他のサイトでの詳しい検索方法やグーグルアラートの使い方などが載っている。 特に情報感度の話で紹介されているフェイクニュースの見分け方や同じ情報でも人によって感じ方が違う話は面白かった。 また、人的ネットワークから情報を入手する方法も興味深かった。 現代は情報が溢れかえっており、どう収集するか難しいが、この本を読めば情報収集の指針を得られるだろう。


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