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ジェンダーで学ぶ社会学〔全訂新版〕 感想

本書は生きていく上で出会うシューカツや学校教育など様々な事象や問題点をジェンダー論と社会学の視点から書いている。

例えば学校教育には「かくれたカリキュラム」が存在している。 かくれたカリキュラムとは教師がそれを教えようとしているわけでもないにも関わらず生徒に伝わってしまう知識のことを指す。

このようなかくれたカリキュラムの中にはジェンダーに関するメッセージもあり、「男子はこうあるべき」だったり、「女子はこうあるべき」といったステレオタイプジェンダーメッセージを受け取っているという。

例えば、現在では廃止されているが男子から先に並べられた男女別の名簿がそうであった。 また、委員や生徒会などの役職ではリーダーは男子、補佐は女子といった役割につくことが多い。

教師の性別構成もジェンダーイメージの伝達の一端を担うという。 幼稚園から大学まで学校段階が上がるにつれて教員の男女比が逆転していく。 また、校長・教頭など学校管理職に占める女性の比率も低い。 担当教科による男女比も理系科目や社会科系科目には男性教員が、家庭科や養護教諭については女性教員が就くことが多い。 これは女性は教員世界のヒエラルキーの下部を支え、女性の家庭役割と結びついた教科内容を担当する実態が子どもたちの前に広がっている。

こういったかくれたカリキュラムとして提示されるジェンダー秩序は、子どもたちにとってこれから参入する社会の雛形として目に映るという。

他にも教育において教師と生後の相互作用に見る男性の優位性や性によるトラッキングの問題もあり、これらの問題についても詳しく語っている。

こういったジェンダーに関する学校教育の問題点以外にも男性側からの恋愛の理不尽さやシューカツにおける女性側の不利さなどにも詳しく語られている。

ジェンダーについては未だに偏見やステレオタイプな考え方が根付いている。 ジェンダーについて何が問題になっているかを学んでみたい人にとっては最高の入門書だ。